2005.08.06
Moderncaster #003
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- Neck : 1 piece Maple
- Fingerboard :Brazilian Rosewood (7-1/4'')
- Scale : 25.4"
- Fret : Jim Dunlop 6230
- Tuner : Gotoh 6連 Kluson Type Side Hall Pegu Nickel
- Nut :Bone
- Body Top : Center 2 piece Alder
- Body Center : Center 2 piece Light Ash
- Body Back : Center 2 piece Mahogany
- Pick Up : Lindy Fralin Vintage Hot Set
- Contorol : 1 Volume 2 Tone 5way Selector
- Bridge : Callaham Vintage S Model
- Finish : Grayish Blue Metallic (All Lacquer)
- Strings : D'addrio EXL-110 (10-46)
「モダンキャスター #001」の仕様&サウンドを、当店が提案する”ストラト・スタイルの基本サウンド”と位置付けし、その基本サウンドから若干ブライトでタイト寄りのサウンドが出せるストラト・タイプを作りたくなり着手したのが「モダンキャスター #003」です。
”バンド・アンサンブル”の際の他楽器との音の混じり具合や抜け具合を考慮して、木材の選定からプライする各材の厚み、ネック・セットする際のポケットの深さに至るまでこれまでの経験と結果で弾き出し、設定していきました。そして最終的にイレギュラーである3プライ・ボディを採用する事に決めました。
まずボディ・トップにはストラトキャスターでは1番ポピュラーな材「アルダー」を●●mmで使用し、センターには3種の材の中では1番薄く削った「ライト・アッシュ」を●●mmで挟み、バック材には当店のオリジナル・ギターでは欠かせない存在となった”音響効果に 優れている”「マホガニー」を●●mmで貼合わせ使用しました。ネックにはスタンダードな「メイプル」を使用し、指板には「フラット貼りのハカランダ(クレイ・ドット)」をチョイス。アッセンブリー以外組上げた後に、候補に上げていた3社(計.5種類)のシングル・コイルを順番に乗せ交えチェックし、PUは最終的にリンディー・フレイリンの「ヴィンテージ・ホット・セット」を搭載。ハード・ウェアには、音質や材質、そしてビスの1本に至まで遊びが無く完成度の高い「カラハム」のパーツを採用。アッセンブリにはクライオ処理が施されたパーツ類を搭載。フィニッシュは、ヴィンテージ・ギターでも使われ、音響効果に優れているニトロセルロース・ラッカー(色は、日本塗料工業会が発行している”オートカラー2004年版”を参考にした「グレイッシュ・ブルー・メタリック」)を使用しております。
この「モダンキャスター #003」、3プライ・ボディという近年の流行に背く仕様!?にした事が功を奏したのか、レンジ感が心地良く、各材が持ち合わせる音色の”利点”がそのまま活かされ、コードを鳴らした時のバランス感も気持ち良く、「オールドのストラトだけが全てじゃないッ!」そう感じさせてくれる逸品に仕上げる事が出来ました。
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